ED(勃起不全/障害)とは
ED(勃起不全/障害)とは、男性が性行為に必要な勃起を十分に得る、または維持することができない状態です。
以下の症状が当てはまるときに、EDと認められる場合があります。
- 勃起の硬さが弱くなる
- 勃起が短時間しか持続しない
- 再び勃起するのが難しい
EDが起こる原因は、大きく分けて身体的要因と心理的要因に分けられ、ED自体は単独の疾患というよりも、さまざまな病気や要因によって引き起こされる症状として扱われます。
身体的要因 | 血管障害、神経障害、ホルモンの問題、薬の副作用、生活習慣の影響など |
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心理的要因 | ストレス、不安障害やうつ病、パートナーとの関係問題、性行為への過度なプレッシャー |
たとえば、糖尿病や高血圧といった疾患の一部として現れることが多く、これらの背景を理解することがEDの治療につながります。
ED診療ガイドラインではEDのリスクファクターとしては、喫煙や糖尿病、加齢などを挙げており、より近いものでいえば生活習慣や疾患、心理的なストレスなど具体的な原因は多種多様です。
こうした背景を踏まえると、EDそのものは珍しいものではありません。
日本臨床内科医会の調査によると国内のED発症数は推計1,130万人で、40代の男性の3人に1人がEDといわれています。
また、EDを治療することで心の健康やパートナーとの関係改善につながる効果が期待できます。
EDは適切な治療と生活習慣の改善により、改善を目指すことが可能です。
ED治療薬の種類
ED治療薬はPDE5阻害薬と呼ばれる薬剤が中心に構成されています。
日本で使用されるED治療は、主に以下の3種類です。
ED治療薬は性的な興奮が効果発現のトリガーであることから、あくまでも自発的な勃起しやすさが期待できる医薬品です。
なぜなら、性的刺激がない状態ではcGMPが増加しないため、薬の効果を実感することはできません。
勃起のメカニズムを順序にすると、以下のようになります。
ED治療薬は、勃起に必要な物質であるcGMPが減らないようサポートすることで、自然な勃起が起こりやすくなるようサポートします。
ED治療薬の効果や副作用
ED治療薬はそれぞれ効果の発現時間や持続時間、服用方法に違いがあります。
それぞれの効果持続期間の目安と効果に関する特徴は、以下のとおりです。
名称 | 効果持続期間の目安 | 効果に関する特徴 |
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バイアグラ(シルデナフィル) | 服用後約30分~約8時間 | 勃起状態を長続きしやすい |
レビトラ(バルデナフィル) | 服用後約30分~約4時間 | 即効性が期待できる |
シアリス(タダラフィル) | 服用後約1時間~約36時間 | 長時間効果が期待できる |
ED治療薬は医薬品であるため、医師の診断と相談で選ぶ必要があります。
また、血行などに作用する性質から、血圧などの健康状態に問題がある場合には服用できない可能性があることにも注意しましょう。
自分にあったED治療薬を選び方の一例は以下のとおりです。
- シルデナフィル(バイアグラ):ED治療を初めて試す人
- バルデナフィル(レビトラ):効果の発現が速い薬を求める、食事の影響を比較的受けにくい薬を選びたい
- タダラフィル(シアリス):自然なタイミングを重視したい、食事や飲酒の制限をなるべく避けたい
オンライン診療の流れ

オンライン診療は、自宅などからスマートフォンやパソコンを使い、医師の診察を受けてED治療薬を処方してもらう方法です。
以下に、その一般的な流れを解説します。
- ➊オンライン診療の予約
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クリニックや診療サービスのウェブサイトやアプリを通じて診察の予約を行います。
- ➋オンラインで問診票を記入
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EDの症状や生活習慣、既往歴、服用中の薬についての問診票をオンラインで記入します。
- ➌医師によるオンライン診察
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症状や健康状態、希望に基づいて、適切なED治療薬が提案されます。
- ➍ED治療薬の処方
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薬の効果や服用方法、副作用についても詳しく説明されます。
- ➎薬の受け取り
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処方された薬は自宅配送で受け取るのが一般的ですが、薬局受け取りに対応している場合があります。
オンライン診療を受ける際には、信頼できるクリニックや医療機関を選ぶことが重要です。
クリニックの実績などをもとに信頼できるオンラインクリニックでED治療薬を処方してもらいましょう。